
第2定例会が昨日から6月13日まで開催され、昨日は議案17件が提案され、各常任委員会に付託され、本会議後早速財政・市民委員会が招集され、案件2件が議題となり質疑されました。
小学校・中学校それぞれ2校の改築に関る請負契約入札案件ですが、最低制限価格より大きく下げた価格で入札が決まりました。当然、市は価格調査に入りましたが、失格にならなかった企業体の中で、妥当と思われる企業が決まりました。
今札幌市では官製ワーキングプアーを作らないとの想いから、「公契約条例」に向けて、建設工事業のモデル事業を実施しています。今回の請負契約はそれ以前ということですが、工事の品質や安全を担保したうえで働く人の賃金をしっかり支えるとなると最低制限価格をいくら上げても、入札結果はそれを大きく下回るのであれば、価格というものは何が真実なのか理解ができません。そのような点からも、「公契約条例」の早期制定が望まれます。
また今年9月から実施するポリオワクチンを生ワクチンから変更し、不活性化ワクチン導入にかかわる接種費4億3千万円が補正追加されました。今までは保健センターで経口接種でしたが、不活性化ワクチンは医療機関での3回の注射接種となり、経費は一人あたり350円から1万円に上がりますが、対象となる1万4千人の乳幼児には大きな安心材料となります。

昨日、障がい者の自立を支援している団体の会があり、障がい当事者と家族から「地域医療と自立生活の連携について」の話を聞きました。
地域での自立生活を送って13年になるKさんからは、障がい者にとっては福祉と医療は欠かせない。年齢を重ねる中で、身体の変調に気づいた時、地域には自分の身体を診てもらえるドクターや相談にのってもらえる看護師が居ないことに気づく。
彼女は夜間人工呼吸器をつけているが、緊急時の対応をしていただけるドクターを探すのに自分で1軒ずつ当ったが、結局かかりつけ医を地域で持つことは出来なく、国立医療センターを紹介していただいたが、不安材料は一杯であり、国の福祉計画の中に、地域医療が盛り込まれていないことで、同じ思いをしている人は多いのではと話された。
筋ジストロフィー患者Hさんは重症心身障がいの専門医療施設である八雲病院から医療的ケアを必要とする人で地域に出たのは2名しか居なく、皆医療に不安があるから退院することができないし、親もそれを望まない。地域医療連携として、かかりつけ医を持つことを進めなければ先には進まないと話された。
脳性まひのYさんは子どもの頃から慣れ親しみ、自分の身体を最も理解してくれていたコドモックル(北海道立子ども総合医療・療育センター)から、他のかかりつけ医を探して欲しいといわれ困惑したこと、不安をどのように解消したかを話された。また、同じように20年来リハビリを受けていたFさんも同様にもう来なくていいと言われてしまい、先を考えると不安であるとのこと。
24歳の重度障がいのある青年の保護者であるTさんからは、全介助が必要な中で、24時間介助により自立生活を7年しているが、訪問リハビリにおいても多くの制約があり、医療を切り離した生活は難しいとのことだった。
今年度から始まった「さっぽろ障がい者プラン」には施設・病院から地域への移行推進や地域生活を支えるため、重度障がいのある方、医療的ケアの必要な方に対する支援の充実があげられている。健常者であってもかかりつけ医を持つことが難しい昨今であるが、障がいのある方こそ、医療は欠くことは出来ない。当事者の声をしっかり聞き、国、北海道、医師会とも連携のできる事業に反映していかなければならないと強く思った。

日曜日は最高の天気に恵まれ、恒例の児童福祉施設交流会がさとらんどで開催され、4つの施設の150人の子どもたちと付き添いの先生、ボランティアを含め200人以上が参加しました。
家庭での養育がかなわない子どもたちにとって、野外で思いきり遊べる機会は何よりであり、ボランティアが準備するジンギスカンを思いっきり食べ、素晴しいマジックをみて、トロッコ号に乗り、大いに楽しみました。
行政では出来ないこと、物心ともに支えてくださるボランティアがあればこそです。