朝日新聞 社説から

2014.03.15
札幌市営地下鉄の車掌さん
沖縄県竹富町の教科書問題に文科省が口を出してきた。
社説に大賛成、メディアリテラシーを学ぶことのなかった私たち
団塊の世代の中にも、新聞1社の論調のみ信じる大人がいる。
ましてや、子どもたちには新聞・テレビだけでなくネットによる
過激な論調もある。何が正しいのかどれが内心に触れるのか、
それには、いくつもの論調を知るに限る。
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(朝日新聞 社説より)
教科書は、採択地区内の市町村で1種類を選ぶ定めがある。だが、竹富の中学校は今、地区の答申と違う公民教科書を使っている。八重山地区内3市町の協議がこじれた結果だ。
 竹富町は協議手順の正当さに疑義を唱えてきた。こじれたとき、地区と各市町村どちらの判断が優先するかの規定もなかった。文科省も法の不備を認め、改正準備を進めている。
 だから、竹富町だけに責めを負わせるのは一方的にすぎる。私たちはそう考えている。
 そのうえで、3市町に提案したい。両方の教科書を使ってみてはどうか。1冊は正規の教科書、もう1冊は副読本として。
 公民の教科書は、新聞の読み比べを勧めている。同じテーマでも書かれ方が違うよ、と。
 教科書も、比べて読むと良い勉強になるのではないか。
今使っている教科書にない視点に出会って、思考の幅が広がることもあるだろう。記述自体は似ていても、詳しさが違うことに気づくかもしれない。
 くだんの2冊をみると、1冊は領土問題、1冊は沖縄の基地問題の扱いが比較的大きい。
 こんなに違うんだ。いや、思ったほどの差は感じないよ。生徒それぞれ受け止め方は違うだろう。そのうえで、なぜそうなるのかを考えればいい。ものごとを多面的に見る目が鍛えられそうだ。
 教科書だけでなく、世の中には生きた教材もある。ある私立中の教諭はこんな授業をした。
 外務省と中国大使館のホームページから尖閣の領有権をめぐる見解を拾い、比較させた。
 双方が史実を持ち出して主張を正当化する。お互いそれなりに主張の根拠を挙げているが、論点はかみ合っていない。生徒は問題の複雑さを垣間見た。
 読み比べる前と結論は同じでも、いったん視点を相対化したかどうかで主張の説得力は違ってこよう。他国の例も学ぶと、領土争いには天然資源などの利害も絡むこと、しばしば戦争を招くこともわかる。領土って何だ、国家って何だ。そんなふうに視野が広がるだろう。
 1冊の教科書を丸のみせず、いろんな資料にあたって考えを深める。八重山の中学生たちの眼前に、貴重な学びの機会が広がっているのかもしれない。

 最後にひとつ、みんなで考えてみたい問題がある。

 教科書選びが市町村どうし、さらには政府まで出てくるような争いを招くのは、どうしてなんだろう?

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篠田江里子

篠田江里子

プロフィール

1950年東京都生まれ、横浜市、名古屋市育ち、慶応義塾大学卒業、結婚により札幌市へ。
専業主婦を経てローラアシュレイジャパンで社会人復帰、札幌・東京の店長やマネージャを務め、2006年退社。
東京赴任中、円より子主宰“女性のための政治スクール”に参加。民主党さっぽろ公募を経て2007年札幌市議会議員に初当選以来3期12年の活動。
各常任委員会委員長、予算・決算特別委員会委員長、冬季五輪招致・スポーツ振興調査特別委員会委員長、札幌市都市計画審議会委員歴任。
(家族:既婚の娘二人、母)

活動履歴

  • 札幌市DV(配偶者間暴力)被害者支援ボランティア
  • 札幌市食生活改善推進委員
  • 高齢社会を良くする女性の会、I女性会議、ゆいネット、BPW会員、SI札幌会員
  • 保護司・札幌認知症の人と家族の会
  • 環状通東商工会委員、すすきの観光協会理事
  • 国民民主党北海道女性委員長