日本の温暖化対策は?

2008.01.29
<日刊温暖化新聞より>

IPCCの報告によると、世界全体で私たち人間は化石燃料(油、石炭、天然ガス)を燃やして、大気中に出している年間72億トン(炭素換算、以下同じ)の二酸化炭素を出しています。

一方、地球には、大気中にある二酸化炭素を吸収する力があります。森林生態系と海洋が年間に合計31億トンの二酸化炭素を吸収でしています。

私たち人間が出す二酸化炭素が31億トン以下であれば二酸化炭素は当面増えませんが、現在、人間が出している二酸化炭素は年間72億トンですから、毎年毎年、排出量の半分以上は大気中にたまってしまいます。

これが温暖化を起こしているのです。
つまり、現在の72億トンの二酸化炭素排出量を、31億トン以下にする必要があります。二酸化炭素排出量が31億トン以下になるまでは、温暖化は止まりません。

そして、途上国での今後の人口増加や経済成長を考えれば、日本を含む先進国は、排出量70%〜90%を削減しなくてはならないでしょう。

このような状況の理解を背景に、各国がどのような削減目標を立てているか?フランスでは「2050年までに75%削減」の目標を立てています。
英国は「2050年までに60%削減」という目標を80%に強化しようとしています。
ドイツでは、その前段階として、「2020年までに40%削減」という目標です。
アメリカでも、カリフォルニア州が「2050年までに80%削減」という目標です。
ヒラリー・クリントンら大統領候補も、2050年までに80%削減などの高い目標を設定しています。

すごいと思いませんか? 
そして、リップサービスで「大いなる目標」を掲げているのではありません。

<スウェーデン:2005-06年排出量は1990年比8.7%削減 >

スウェーデンは12月18日、2005-06年に同国の排出量は1.7%減少して1990年比で8.7%削減となり、京都議定書目標値を12.7%下回ったと発表した。

この数値は、スウェーデン環境保護庁が政府に提出した1990年から2006年までの同国温室効果ガス排出量データによるもの。

一方、スウェーデン統計局によれば、その同じ期間に同国の経済は固定価格で44%成長しているという。

「スウェーデンの発展は、経済成長と排出量削減は両立可能だということを他国に示す機会である。我われは、まだ十分な取組みをしていない先進国を勇気づけ、また途上国に対して持続可能な開発は可能だとい
うことを説得力を持って示すことができる。」とアンドレアス・カールグレーン環境大臣は語っている。
(スウェーデン環境保護庁より)

すでにしっかりと減らし始めている国もあるのです。しっかりしたビジョンを描き、望ましい方向へ人々や企業をいざなうしくみさえ整えれば、ちゃんと成果を出すことができるのです。

しかも、「温暖化対策に力を入れると、経済的に不利になる」という、一昔前の「環境か、経済か」という考え方ではなく、「温暖化の取り組むことが、経済的にも優位性をもたらす」という、「環境あっての経済」という考え方を、まさに実証してくれています。

ここしばらくの世界のようすを見ていて、「ルールが変わり始めている」ことを痛感しています。世界経済のルールも、企業の競争力を規定するルールも、温暖化を軸に変わりはじめている……。

そして、欧米はそのルールのもたらす新しい世界秩序を理解し、ルールを作る側に回り始めているというのに、日本はルールが変わり始めていることにすら気がついていない……。
温暖化だけではなく、日本の国際競争力という点でも、本当に心配です。。枝広淳子

この文章を見て、本当に日本が心配です。
安倍前総理が美しい星云々を発表された時も、今回福田総理が1泊3日でわざわざダボスまでいらして最終日に発表された事も、何の具体策もありませんでした。

7月の洞爺湖サミットがあるからのリップサービスにしか聞こえません。

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篠田江里子

篠田江里子

プロフィール

1950年東京都生まれ、横浜市、名古屋市育ち、慶応義塾大学卒業、結婚により札幌市へ。
専業主婦を経てローラアシュレイジャパンで社会人復帰、札幌・東京の店長やマネージャを務め、2006年退社。
東京赴任中、円より子主宰“女性のための政治スクール”に参加。民主党さっぽろ公募を経て2007年札幌市議会議員に初当選以来3期12年の活動。
各常任委員会委員長、予算・決算特別委員会委員長、冬季五輪招致・スポーツ振興調査特別委員会委員長、札幌市都市計画審議会委員歴任。
(家族:既婚の娘二人、母)

活動履歴

  • 札幌市DV(配偶者間暴力)被害者支援ボランティア
  • 札幌市食生活改善推進委員
  • 高齢社会を良くする女性の会、I女性会議、ゆいネット、BPW会員、SI札幌会員
  • 保護司・札幌認知症の人と家族の会
  • 環状通東商工会委員、すすきの観光協会理事
  • 国民民主党北海道女性委員長