排出権で日本が払う金額は?

2008.02.08
<枝広淳子さんの環境ニュースから>
京都議定書を守るために(そしてその先も)、日本はどのくらいの公的資金を投入することになるか?を、北村慶著『温暖化がカネになる』(PHP研究所)を参考に考えてみたいと思います。

京都議定書では、日本は「マイナス6%」を約束しました。 もう少し詳しく説明すると、1)2008〜2012年の温室効果ガスの平均排出量を2)1990年に比べて3)6%減らすということです。
ちなみに、カナダも日本と同じく6%、アメリカ(離脱しましたが)は7%、EUは15ヶ国で8%の削減です。

日本政府は、2005年4月に「京都議定書目標達成計画」を閣議決定しています。
2005年の段階で、1990年から排出量は7.8%増えていましたから、1990年比6%減のためには、13.8%減らす必要があります。

そのために、a)CO2をはじめとする6種類の温室効果ガスの排出量を8.4%削減するb)森林整備によって、京都議定書で認められた「森林吸収源」に3.8%相当の排出量を吸収させるc)京都メカニズムによる「排出権」を購入することで、1.6%を削減したことにするという計画になっています。

さて、日本の1990年の排出量は、12億6100万トンでした。(二酸化炭素以外の温室効果ガスも炭素換算した数字です) このうち、1.6%を排出権によって対処しようという考えですから、約2000万トン分の排出権を購入することになります。

現在、排出権市場のあるヨーロッパでは、1トンあたり20ユーロ(約3300円)前後で、取引されています。
つまり、日本は2008年から2012年まで毎年、2000万トン×約3300円=約660億円の公的資金(税金)を使って、約束した6%のうちの1.6%分の排出権を購入することになります。

一度限りではなく、毎年!です。。。
こんなこと可能なのでしょうか?

最近のエントリー

カテゴリ

RSS Feed RSS Feed Atom Feed TopicXML アイコン
WebBoard

篠田江里子

篠田江里子

プロフィール

1950年東京都生まれ、横浜市、名古屋市育ち、慶応義塾大学卒業、結婚により札幌市へ。
専業主婦を経てローラアシュレイジャパンで社会人復帰、札幌・東京の店長やマネージャを務め、2006年退社。
東京赴任中、円より子主宰“女性のための政治スクール”に参加。民主党さっぽろ公募を経て2007年札幌市議会議員に初当選以来3期12年の活動。
各常任委員会委員長、予算・決算特別委員会委員長、冬季五輪招致・スポーツ振興調査特別委員会委員長、札幌市都市計画審議会委員歴任。
(家族:既婚の娘二人、母)

活動履歴

  • 札幌市DV(配偶者間暴力)被害者支援ボランティア
  • 札幌市食生活改善推進委員
  • 高齢社会を良くする女性の会、I女性会議、ゆいネット、BPW会員、SI札幌会員
  • 保護司・札幌認知症の人と家族の会
  • 環状通東商工会委員、すすきの観光協会理事
  • 国民民主党北海道女性委員長